妹の手

濱野彰彦

2010年03月08日 02:58

今日(3月7日)、姪っ子(妹の2人目の子)の初節句の

お祝いに、北九州まで行ってきました。


両家の親族が集まって、和気あいあいと、楽しく食事をし、

やんちゃな甥っ子に、みんなで振り回されながら、

幸せな時間を過ごしました。




夕方になって、みんなが帰っていくと、偶然濱野家だけが
残る形になりました。


いろいろ話しているうちに、先日僕が日田の占い師(霊能者?)

に会いに行った話とか、手相の話なんかになりました。


で、ちょっとかじった占いの知識で、妹の手相を

見てやろうとして、「ドキッ」としました。
パッと見た感じ、運命線が中心を真っ直ぐ貫いていたりして

良い感じの手相だったのですが、「ドキッ」の原因は

そこではありません。


妹の手が、ぼろぼろなんです。

荒れていたり、しわになっていたり。


 「負けたなっ」


と思いました。


彼女の手は、明らかに「働き者の手」です。

「母親の手」 と言ってもいいかもしれません。


そこには、自分自身よりも大切なもののために、

価値を提供してきた”証拠”がありました。


その手を見た瞬間、なんだか自分の無傷の手が
恥ずかしくなりました。



僕の仕事柄、手がどうにかなる職種ではないので、

別に気にすることはないのでしょうが、

自分がどんな姿勢で日々の生活を送っているかは

自分自身がよく分かっています。


 「妹の手と同じくらい、僕の脳みそや心には、

  誠実さの痕跡が残っているだろうか?」



と考えると、100%の純度でYESと言える

自信はありませんでした。



同時に、妹のことをとても誇らしく感じました。


こんなふうに書くと、妹が非常に出来た人間のように

映るかもしれませんが、やんちゃざかりの子どもに

はずかしい口癖をマネされるような、

フツーのママです。



こいつと兄弟でよかったなと改めて感じる一日でした。
関連記事